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アオザイの仕入れ

いざ、市場へ

ベトナムには市場がたくさん。ベンタイン市場のように近年多くの観光客が訪れるようになったお蔭で、すっかりこぎれいになった市場もあれば、チョロンのように行く前に気合を入れて行かなければいけない市場もある。
大体、共通しているのは店と店の間隔が狭く、のろのろ歩いていると、後ろから食べ物の出前を頭にのせたおばさんに突き飛ばされることになる。
当然、クーラーなんてついてない。汗だくの仕入れ。
そんな市場に私はまず、アオザイの生地を仕入れに行く。
もちろん、仕立て屋さんにもある程度の生地はあるが、市場の数と種類とは比べ物にならない。
アオザイの生地はすでにアオザイの形になっているものではなく、アオザイ一枚分のいわゆる生地の状態で、 売られている。
なので、私たちはその生地がアオザイになった姿を想像し、買うかどうか決める。
うちのお店でよくアオザイをお買い上げいただく、あるお客様は以前ベトナムに行かれたことがあるが、こうおっしゃる。
「あの窒息しそうな市場で、あの大量の生地からアオザイを作る生地を選ぶなんて難しいわよ。
私はあなたの店ですでに出来上がったアオザイを買うほうが楽だと思うわよ〜」と。
このお言葉はとてもありがたい。
どうしても、一度ベトナムに行かれた方は、現地のお値段を知っているので、日本の値段が異常に高く感じられるようだが、お値段の中にはこういったことも含まれている。
大体、生地やさんの行くお店は決まっている。
店と言っても、畳2畳位のとても狭いお店。
その両端に芸術的に生地が並んでいる。
そのお店は姉妹でやっている店。
「オネエサ〜ン♪」と歓迎され、そこでちびイスを差し出される。
そこに 腰掛けて、軽く雑談をしつつ、お姉さんがスグ売る体制に入る。
妹達は、じーーーーっとにこにこしながら、見ている。
「これはどう? オ〜、ビューティフルね〜」と、次から次へと生地を紹介。
お姉さんが、生地を胸に当てて、アオザイの形を作って見せてくれるのだ。
「同じデザインで、青はある?」って聞くと、お姉さんが妹に、指示してとりに行かせる。
それで妹がどこからか、すぐにそれを持ってくる。
これもあとでわかったのだが、その店の隣りの隣りが妹の店だったのだ。
お姉さんの店にないモノは、妹の店にあったりするみたい。
多分簡単に言うと、フランチャイズ形式なんだと思う。
アオザイ生地の会社があって、 そこから姉妹が生地を仕入れて、市場でそれぞれお店をしているんだろう。
そのお姉さんの店以外でも買うが、店と店の間が超狭いので、私が他の店で買っているのも見え見え。
隣りのお店ででいろいろ 見ていると、あのお姉さんが、「巨人の星」の姉がまるで電信柱の影から見ているように、アオザイの 生地の影から、私を見、「うちの店では、それはいくらよ〜」と、口ぱくしている。笑える。
その隣りの店では、ちょっと座って座ってとまたちびイスを差し出され、あるファイルを出してきた。
「ほら、見て。」と、オーダー表を出して、「これは、日本の横浜の○○っていう店のオーダーよ!こんなにたくさん♪」
その横浜の○○って店は知っていた。
「へーー。ここで仕入れているんだ。こんなに?!」と、びっくり。
「でもさ、こんなの 他の人に簡単に見せちゃダメだよ〜」と、注意したが、彼女達は「なんで?」と思ってんだろうな。
とか、 言いながら、かくいう私もそのファイルを しげしげ見せてもらったけど。
まあ、こんなベトナム人達と笑いを織り交ぜつつ、アオザイの生地をまず仕入れるのである。
たまには、そんなベトナム人にむかつく事件も多々あるが・・・・・

いざ、仕立て屋へ ちょっとその前に

アオザイの生地を買い、店の女の子に手伝ってもらい、やっとこさ市場の外のタクシーに 生地の入ったバッグを詰め込む。
だがすぐには、仕立て屋へは向かわない。
あの暑さの中、時間と共に朦朧としながら仕入れた生地なので、ちょっと頭を冷やす意味もあり、まずホテルへ帰る。
そこで、ベッドの上に生地を広げあらためて、見直す。
色・柄、地味?派手?
そして、何サイズでそれぞれ作るか、仕分け。
本来、アオザイは、10何箇所の採寸をして、その人サイズのアオザイを作るものなのだが、 わが店では、日本人サイズに合わせて、既製サイズで作ってきている。
そして、各サイズに色や柄のバリエーションを揃えている。
ホテルの部屋で、紙に「S M L XL 2XL 3XL」と書いて、ベッドに広げ、その脇に生地を一枚づつおいていく。
色が偏ったりせずに、うちのお店のスットクにはない色を振り分けたり。
そこでまた足りない色があったりすると、後日また市場に生地を仕入れに行くことになる。
私は面倒だが、うれしいのはあのお姉さんだろう。抱きついてくる。だって、また買ってくれるし。
そして、いよいよ仕立て屋さんへ。
ホテルは常宿になっているので、ホテルの前にはなじみのバイクタクシーのお兄さんがたくさんいる。
生地が入った荷物を見ると、「いつもの仕立て屋に行くんだろう」と、うまい具合に荷物をバイクの前に載せ、私を後ろに乗せ、 仕立て屋へ向かう。

そして、、仕立て屋へ

生地をどさっと仕立て屋さんへ持ち込んで、二階へ上がる。
私のアオザイ担当は、お店の長女チーさん。めっちゃいい人。

写真は、チーさんに、マイアオザイの採寸をしてもらっているところ。
お家へ招待してくれてご飯を食べさせてくれたりする。まあ、作るのはチーさんの家に間借りしているお店のスタッフの女の子だが。
「もうめんどくさくて作りたくない」そうだ。
ここの仕事は丁寧。
ベトナムに行きたての頃、他のお店でもアオザイを作ったことがあった。
そこは「早かった」。なんで、こんなに早くできるのかにはやっぱり理由があった。
仕立てがミシンだったのだ。そして、袖の形が美しくなかった。
有名なドンコイ通りにあるお店だったので、がっかりした記憶がある。
でも、チーさんのお店のアオザイは違う。手縫い。
デザインには「堅さ」があるけど、仕事は丁寧。
まあ、正直いろいろ言いたいことはあるけど(笑)
チーさんが、「この生地はどこで仕入れた?いくらだった?」って聞くので、「○○で、●●ドンだった。」って言うと、「うんうん。いい値段だね。私が買っても同じ値段だろう」と、誉めてくれる。
これも長年、市場に通った結果(涙)
数年前の仕入帳を見ると、いまより高く仕入れていた。
全国共通だが、長くつきあうと値段も変わってくるのだ。
生地をチーさんに渡すが、ただ渡せばいいってもんでもない。
襟の高さを指定したり、袖のふくらみを替えてみたり、裏地の色を何色にしたりとかって これも大事なお仕事。
数十枚のオーダーをここまで終えると、肩の力がふと抜ける。
で、チーさんが夕飯を誘ってくれるってわけ。

わが店へ、そして、お客様の手へ

あとは出来上がるのを日本で待つ。
国際便で送ってもらうのだ。
すべて手作りなので、仕入れの滞在中には出来上がらない。
時間が必要。
あの市場の暑さの中、チェックと値段交渉でのぼせながら仕入れた生地が、1ヶ月後にこうやってアオザイとなって出来上がってくるのだ。
ほーー。あの生地がこんなアオザイになるんだ〜って、広げる時に小さな感激がある。
しかし、やっぱり私にとって何が一番うれしいかと言うと、お客様がうちの店にアオザイを 買いに来られて、そして期待通りのアオザイがあって、試着してみたいと思われて、着てみて、それがとってもお似合いになって、 買いたいって思われる。
そして、お客様の清算が終わり、お店のドアのところまでお帰りをお見送りし、「ありがとうございました。またお越しください。」
この瞬間に、この一連のお仕事が完結し、やっと充実感が得られるのだ。
そんな時、ベトナム人にむかついた(笑)ことや輸入の手間のわずらわしさなんか忘れて、またあのベトナムに行きたくなるのである。

おまけ

ベトナム人は結婚する時に、新郎新婦がふたりの写真アルバムを作ったりする。
それがまたかっこいい写真の数々なのだ。ふたりとも、男優女優になりきって、結婚衣裳に身を包み、一見こっぱずかしいポーズを取っている。
だが見ているうちに、恥かしさと通り越して、「私も撮りたい♪」っていう心境になる。
もちろん、結婚しなくても写真館に頼めば、自分だけの写真アルバムを作れるが、もっと簡単に 記念写真だけも撮れる。
写真館にあるアオザイやドレスを着て、 スナップ風に。

それが、こちらのアオザイ写真である。
メイクもしてもらえるし、細かいポーズのカメラマンから指示されるので、「え?私、女優?」って気分に本当に!なれるからお勧め。
メイクさんから、「あなた、女優みたいよ」という、おまけの誉め言葉ももらえるので気持ちもいい。
観光や仕入れの合間にちょっと行って見てみよう。
ちなみに、確か一枚1.5ドルくらいだったと思います。












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